長崎県産鮮魚の中国向け輸出が再開されて1カ月が経過した。長崎県は、中国の消費者に、安全に安心して長崎の鮮魚を食べてもらうため、長崎の鮮魚を取り扱う中国飲食業関係者を長崎に視察招待した。人民網が報じた。
長崎県の中村法道知事、藤井健副知事、田中桂之助副知事および関連部門管理層が、中国からの来賓を厚く歓迎した。中村知事は「長崎県は、原発事故が起こった福島県から1千キロ以上離れており、放射能被害は全く受けていない。長崎県の食品は安全で安心なので、中国の皆さんには安心して食べていただきたい。県は今後も引き続き、中国の消費者の皆さんに安全・安心な製品を提供していく」と語った。
長崎魚市株式会社総合企画部の呉永平部長は、輸出再開後の長崎産鮮魚の中国への輸出状況について、次の通り語った。
長崎の鮮魚は週2回、1回あたり約500キログラムが上海まで空輸されている。輸出している魚は、中国人の口に合うマグロ、マアジ、マダイなど12種類だ。震災前に比べると、輸出量は半減した。これらの魚は、主に現地の日本料理店や高級スーパーが仕入れる。輸出時には毎回、長崎県環境保健研究センターで全輸出製品に対する放射能検査を徹底的に行っている。検査結果に基づき、長崎県水産部は、放射性物質検査合格証明と原産地証明を発行する。中国に到着すると、中国輸出入検査検疫部門でチェックが行われる。魚類の品種が豊富なことは、長崎産鮮魚の大きな強みであり、さらなる輸出拡大に向け、多方面からの努力を尽くし、県も予算投入を増やし、検査効率をいっそう高める方針だ。中国の消費者に、より多くの種類の鮮魚を味わってもらいたい。
上海外灘(バンド)にある日本料理店「東京和食SUN with AQUA」では、今月16日から、長崎県産マグロPRイベントが開催される。マグロの展示販売、特別な野菜の販売などが行われるイベントは、8月31日まで行われる。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年7月15日