メイドカフェは多くの北京市民にとって新鮮なおもしろさがある。朝陽区のあるあまりにぎやかではない街に北京市で唯一の日本風「メイドカフェ」がある。特に広告や宣伝をしなくても、ブログやミニブログを通じてすでにかなりの人気で、多くのアニメファンの注目を集めている。このメイドカフェのディレクターは若い日本人留学生の峰岸宏行君だ。上手な中国語で記者とコミュニケーションをとり、「1人のオタクとして、ここをオタク文化の交流の場にしていきたい。同好者の溜まり場になると思う」。
「オタク」のメイドコンプレックス
峰岸宏行君はもの静かな日本人男性で、今、大学院二年生だ。専門は医学で、北京のある病院で臨床研修を始めたところだという。毎日、彼は自転車で病院とメイドカフェの間を往復する。好きだから疲れを感じないといい、「医者とメイドカフェ経営の両方とも私の大好きなこと」と語る。
峰岸宏行君は中国人はメイドカフェを誤解しているところがあり、実際こうした店は日本で普及している。日本のマンガに出てくるようなかわいいメイドにそっくりのウエイトレスがこの店の特色で、マンガ好きな若者たちがここに訪れ、マンガの中にいるような感じを楽しんでいるという。
峰岸宏行君曰く、自分もオタクの一人で、小学生からマンガが好きで、その後スイスなどへ留学し、最後に中国に来た。でも、この趣味はずっと変わりなく、周りに多くのマンガファンの友達もいる。それでこの店を経営しみんなの交流の場所にしようという夢を持ったのだという。