小澤征爾氏、体調不良で中国公演をキャンセル

小澤征爾氏、体調不良で中国公演をキャンセル。 世界的指揮者の小澤征爾氏(75)が、9月に指揮予定だった音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」中国公演を体調不良でキャンセルすることが29日、分かった…

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発信時間: 2011-08-30 16:54:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

世界的指揮者の小澤征爾氏(75)が、9月に指揮予定だった音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」中国公演を体調不良でキャンセルすることが29日、分かった。小澤さんが中国の観客にあてた手紙を同日、「SKF松本」実行委員会、中国国家大劇院場、上海大劇院が公表した。ただ国家大劇院での中国公演は予定通り行われ、オペラ「青ひげ公の城」は小澤氏のアシスタント指揮者を務めるピエール・ヴァレー氏が代わりに指揮を務めるという。北京の日刊紙・京華時報が伝えた。

小澤氏は昨年初め、検査で食道がんが見つかった。半年に及ぶ治療を経て、病状はほぼ回復したが、その後、腰の手術のため休養が続いた。SKFにとって初めての中国公演の実現に向け、SKF総監督を務める小澤氏は、プログラムの選曲・企画や世界トップクラスの音楽家の誘致だけではなく、音楽祭のメインとなるオペラ「青ひげ公の城」を自ら指揮する予定だった。

オペラ「青ひげ公の城」は今月21日、日本で初演された。初演後、小澤氏は体調不良を訴え、病院に運ばれた。軽い肺炎と診断され、23日と25日の2回の公演は降板した。小澤氏はしかし、27日の最終公演の指揮台に立った。その間にも、身体の調整に努め、中国公演のことを一時も忘れなかった。29日、東京で主治医の診察を受けた小澤氏は、入院して検査・治療に専念するようアドバイスを受けた。このため、中国公演は断念せざるを得なかった。

小澤氏は、発表した手紙の中で、中国公演を心待ちにしている中国の観客に深いお詫びの気持ちを示し、今回の中国公演キャンセルは、最後のギリギリの決断だったとつづった。そして「今回の事は、私にとって無念極まりないことで、公演を楽しみにしていてくれた中国の皆さんには大変申し訳なく思っている。私は中国に行けなくなったが、SKFの中国公演は、全て予定通り行われる。近い将来、私は中国公演を必ず実現させたい」とコメントした。

「人民網日本語版」2011年8月30日

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