福田康夫元首相、日本僑報社の新刊に推薦文

福田康夫元首相、日本僑報社の新刊に推薦文。 日本僑報社によると、日中対訳版の「温家宝の公共外交芸術を探る」は、日本湖南人会会長の段躍中氏が企画で、早稲田大学政治学博士号取得者、現在中国メディア大学教師の趙新利氏が執筆、「我が父、毛沢東」と「朱鎔基伝」訳者の多田敏宏氏が和訳担当した…

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発信時間: 2011-09-07 15:13:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本僑報社のため揮毫する福田元首相。日本僑報社提供

9月7日午前、日本僑報社は福田康夫元総理事務所からファックスを受け取りました。内容は日本の福田元首相が今月に刊行される同社の新刊「温家宝の公共外交芸術を探る」への推薦の言葉です。

福田元首相は、次のように「推薦の言葉」を寄せていただきました。

中国の温家宝総理を知る上で、大変貴重な一冊です。この本の出版を機に、一層日中友好が深まるよう期待します。

元内閣総理大臣

福田 康夫

日本僑報社によると、日中対訳版の「温家宝の公共外交芸術を探る」は、日本湖南人会会長の段躍中氏が企画で、早稲田大学政治学博士号取得者、現在中国メディア大学教師の趙新利氏が執筆、「我が父、毛沢東」と「朱鎔基伝」訳者の多田敏宏氏が和訳担当した。

この本の著者趙新利氏は、1982年中国山東省に生まれ、2004年西安交通大学を卒業し、2011年3月に早稲田大学政治学研究科博士課程を修了した、日中双方の事情に詳しい新進気鋭の政治学者である。

その彼が、温家宝総理が主に日本を対象として行った公共外交活動を詳細に取り上げ、分析した。その中から、芸術的と言ってもいいほどの温家宝の緻密なテクニックを抽出し、今後の中国外交、ことに対日外交に生かしていこうという主旨だ。

では、公共外交とは何か。日本では、まだあまり耳慣れない言葉だが、アメリカには国務次官(公共外交、広報担当)という役職がある。そして、中国の「国民経済と社会発展等第12次5か年計画」にもしっかりとこの言葉が盛り込まれている。つまり、政府間で行われる専門の外交を除いた外交活動という意味だ。それは当然、軍事力や経済力を使用したハードパワーよりも、文化や人文、芸術を使用したソフトパワーに頼ることになる。中国政府は今までのハードパワー外交に加えて、ソフトパワーを使った公共外交も推進していくことになる。つまり、国家イメージを改善し、相手国の世論や民衆に直接訴えるという活動にも力を入れていくわけだ。

趙新利氏は前著「中国の対日宣伝と国家イメージ」の中でも、公共外交について論じている。しかし、前著は理論分析に重点を置いたものだった。それが、今回の「温家宝の公共外交芸術を探る」では、上述したように温総理の実践を通して、そのテクニックを分析することに重点を置いている。

その温家宝総理の実践たるや真に見事、と言う他はない。大学生との野球交流から一般市民との朝トレ、震災被災児童との文通など、多種多彩である。

読者は本書を通して、今後中国が力を入れ始めるであろう公共外交というものを知ることになるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月7日

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