日本の野田佳彦新首相は自らを「ドジョウ」にたとえ、「金魚」ではないとしている。これは一方では自分が庶民であることをはっきりさせ、地に足の着いた自らのスタイルを表現している。もう一方では、政界に活力をもたらす能力が自らにあることを表明するものだ。タウナギを飼っている人なら誰でも知っているように、どんよりと活気を失っていたタウナギの群は、ドジョウを数匹放って初めて動きを取り戻すからだ。「人民日報海外版」が伝えた。
■「ドジョウ首相」の「ドジョウ内閣」
2日に発足した新内閣の閣僚17人中、10人が初入閣だ。また、内閣官房長官、財務大臣、外務大臣、防衛大臣などの要職にはいずれも新人が起用された。野田首相が自身を華はないが実直な「ドジョウ」にたとえたこと、そして新内閣に知名度の高い顔ぶれが少ないことから、メディアは新内閣を「ドジョウ内閣」と呼んでいる。
一川保夫防衛相は農業政策の専門家であり、野田首相が彼に防衛省を担当させたことに、メディアは非常に驚いた。安住淳財務相は民主党の国対委員長を経験し、メディアの露出が多く、拝命に「驚いた」ことを率直に認めている。
党執行部人事で野田氏は75歳の輿石東参院議員を幹事長に起用。補佐役として中間派の樽床伸二元国対委員長(52)を幹事長代行に任命した。また、「反小沢」の急先鋒の1人である前原誠司前外相(49)を政調会長に任命。平野博文元官房長官(62)を国対委員長に任命した。
■苦心して決めた閣僚人事