海軍問題の専門家、ジェームズ・マルコム氏は、「必要な支援艦や指揮統制システムがなければ、空母はただの巨大な攻撃目標にすぎない」と指摘。
香田氏は、小型の空母艦隊でも比較的弱い隣国にとっては脅威となるとし、「空母の規模がカギではない。中国は戦略的大洋海軍を発展させる時間をつくろうとしている。空母は中国にそうした能力を与えることができる」と語る。
豪ローウィ国際政策研究所のタウンゼンド氏によると、中国の海上能力と米国及びその同盟国の海上能力とにはまだ大きな開きがある。最近起きた出来事は米国などが受け入れられる「レッドライン」がどこかを中国に示したことから、今後中国海軍はおとなしくなるかもしれない。ただこれでさらにせとぎわ政策が出てくる可能性がある。どの機関がどういう目的で中国海軍の行動に権利を与えるかはまだわからない。
タウンゼンド氏は「中国の動機を理解し、どう反応するかを決めるかが非常に重要になる」と強調する。
香田氏は、中国が3隻の空母を建造する計画は戦略計画の重要な第一歩となるとし、日本はこの戦略計画への対応を今すぐ開始しなければならないとの考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月7日