米週刊誌ディフェンス・ニュースの電子版は5日、「日本の元海上自衛官、対中問題に警告発する」との文章を掲載した。内容は次の通り。
日本の元海上自衛官は、海自と米海軍は直ちに連携し、戦略計画を立て、中国人民解放軍の拡大する力に対応しなければならないと述べた。
すでに退官した香田洋二元海将は「野田氏が8月29日に日本の首相に選出され、中国は空母を試験航行を行った。米国と日本は直ちに協力し、海上部隊をさらに整備し、中国に自信を示す強烈なシグナルを発しなければならない」とし、「中国海軍は成長を続けている。時間をムダにしてはならない。まず、我々の任務と役割について共に検討し、次にどういった連携が必要か判断する必要がある」と述べた。香田氏は08年まで自衛艦隊司令官を務めた。彼によると、民主党が弱腰で、米国はアフガン戦争に力を入れていたため、すでに2年をムダにしたという。
日本が8月に発表した防衛白書により、中日関係は緊張度を増した。白書は中国のアジア地域における「強硬」な行動を指摘、直ちに中国側の厳しい批判を招いた。
フェアリー・ディキンソン大学の日本の防衛問題に詳しいピーター・ウーリー教授は、直ちに戦略計画起草に着手するべきという香田氏の意見に同意する。
ウーリー氏は「中国の指導層は民族主義という活火山の上に座り、中国には尽きることのないお金と労働力があるように見える。彼らが領土問題で譲歩する理由はない。彼らは双方向による問題処理方式を堅持するだろう。長期的にみると、米国と日本が戦略計画を見直すことが非常に重要になる」と説明。専門家の多くは、中国が旧ソ連の6万トン級の空母「ワリヤーグ」を改修して8月初めに試験航行を行ったことについて特に関心を寄せていない。彼らは、中国が本当の大洋海軍を建設するにはあと数十年かかるとみている。