「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」。数年前、小泉純一郎元首相が靖国神社を参拝し、日本周辺国との外交上、大きな問題を起こした時、野党議員だった野田氏は明確に小泉氏を支持した。小泉元首相はA級戦犯は戦争犯罪人かどうかの問題では態度をはっきりさせなかったが、野田氏ははっきりと自分の主張を表明した。
野田氏は最近発表した文章の中で、中国を明らかにアジア地域の不安定の主因とみなし、「中国の急速な軍事力の増強と活動範囲の拡大、その戦略的意図は何なのか?私たちにはわからない。これは日本だけでなく、アジア地域の人達をも心配させる最大の問題だ。私は内閣の一員として、動的防衛を主張する。今後は、防衛の質と数を高めるだけでなく、運用上でも機動性をもたせるべきだ」としている。
日本の新内閣が、外交と軍事上で中国を「けん制」する力を強化することが予想される。
「野田首相は小沢一郎氏の民主党へのコントロールから抜け出そうと考えたが、小沢派は人数的に絶対優位にあり、野田首相は難しい状況にある。鳩山由紀夫元首相依頼の民主党短命内閣の特徴は、野田時代になってもあまり大きな変化はなさそうだ」と蜷川真夫氏は語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月8日