放射能汚染や地震の恐ろしさを克服し、私はようやくこの夏日本に行った。この大変な災いを経てきた国について感じ、直接知りたいと思ったからだ。
今回の日程はあまり長くなかったが、感触はよく、得たものも少なくなかった。日本は太平洋上の資源の乏しい島国であり、地震、津波、火山の噴火などの自然災害が頻発する国でありながら、住みよい国だ。きれいな環境、都市は整備され、国民の素養も素晴らしい。中でも、今回私に強い印象を残したのは日本女性だった。
私がこれまで持っていた日本女性の印象は、なんでもいうことを聞いて、夫に仕えることしか知らず、ひざまずいて使える、尊厳というもののない集団だった。だが、今回、実際見聞して、これまでの概念が覆された。震災後、間もないある商業エリアで、私はある日本女性を見かけた。彼女たちからは災害後の辛さは全く感じられず、振る舞いも今までどおり優雅でとても落ち着いた感じがした。