あんこムーン・ジャムーン

あんこムーン・ジャムーン。 僕にとって月餅は好きなお菓子のひとつです。何を隠そう「あんこ」大好きの僕にとっては、伝統的なネットリとしたゴマ油入りの中華風あんこや、また歯ごたえの良いクルミなどのナッツ類、そしてさっぱりとした柑橘系のドライフルーツ類がたくさん入った月餅は、非常に美味しいと思います…

タグ: 中秋節 月餅 和菓子 行事

発信時間: 2011-09-12 09:26:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

僕にとって月餅は好きなお菓子のひとつです。何を隠そう「あんこ」大好きの僕にとっては、伝統的なネットリとしたゴマ油入りの中華風あんこや、また歯ごたえの良いクルミなどのナッツ類、そしてさっぱりとした柑橘系のドライフルーツ類がたくさん入った月餅は、非常に美味しいと思います。しかし、あのカロリーの高さ(日本のヘルシー月餅で250キロカロリー~中国の卵黄入り月餅で800キロカロリーなど・・・、ご飯数杯分に相当です!)をみますと、やはり「少しだけにしておこうかなぁ・・・」と食べるのを控えてしまいますね。最近では、メロン味あんこ月餅、カフェオレ味月餅、カレー味月餅なんていうのもあったりとバリエーションも豊かでありますが、月餅をたべて中国式の伝統行事を楽しむのは良いですね~。

日本では、中秋の名月とよばれて、以前は「お団子」をお供えする伝統行事もあったと思いますが、最近では、殆どこの行事はおこなわれていないですよね。一度もこの「お団子」お供え行事を経験したことのない日本人の方も多いのではないでしょうか。この中国と日本のルーツ的には同じ行事に対する現代の社会的意義の高低の原因は、商業的な観点からとらえれば、中国の行事は、その行事の象徴たる月餅という「モノ」をいわゆる「贈答品」としてのマーケティングに成功したことでありまして、日本の「お団子」は「贈答品」になり得なかったことが主なところであります。(行事の象徴として「モノ」になっているところがキーです。)

ですから、もし僕が日本の和菓子企業協会のようなものをコンサルティングするとしたら、または広告代理店として菓子業界にプレゼンテーションをするとしたら、お団子風でありながら、日持ちがする、可愛くて、美味しい「贈答品」に仕立て上げて、まずは首都圏などでキャンペーンをはるところから始めますね。「イチゴジャムとクリーム入り団子風の球状お菓子(もち米は使用して団子の条件は満たす)」などをつくるかもしれません。中身はそうですねぇ、あんこやジャムだけではなく、チョコレート、アイスクリーム(冷凍団子)、などなどたくさん考えられると思います。

いずれにしても、こういったように伝統行事は、確かにその行事自体が重要ということもありますが、情報の流れが早い現代社会では、「邪道」という意味ではなく、社会にその存在意義を訴える新しい手段として「商業化」が一役買ってくれる、買ってもらわないとならない、とも言えると思います。

中国の商魂たくましい「月餅贈答商売!」をチェックしまして、元気のない日本経済の中の一つの活動として、これに習い「団子贈答商売・ハッピームーンフェア!」をやってみてほしいなぁ、と思う中川コージでした。

それでは、みなさん、月を眺めながら、お菓子を食べて、新しい年度始まりをロケットスタートで張り切っていきましょう!!

(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月12日

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