(4)中日韓3カ国の首脳は、来年自由貿易圏に関する話し合いを始めることで合意した。10+3にしても、10+6にしても中日韓自由貿易圏の創設は「基礎工事」であり、避けて通れない「溝」でもある。また、10+3はすでにある程度の経済協力、メカニズム構築の基本条件を備えている。例えば、チェンマイ・イニシアティブの多角化、域内外貨準備プールの創設、メコン河流域の開発、インフラの相互接続、ASEANと中日韓がそれぞれ実施する10+1自由貿易協定は、東アジアの経済協力が前進するのを後押しするだろう。
日本は国の利益を考え、アジア地域の自由貿易圏の問題において具体的な立場をとった。日本はアジアの自由貿易圏創設が即解決できることではなく、順序を追って漸進しなければならないことに気づき始めたようだ。中日韓自由貿易圏が完成すれば、10+3と10+6もそう遠くはないだろう。
もちろん日本の10+3支持で、アジア地域の自由貿易圏創設が平坦な道を歩み出したとはいえない。閣僚らは中日の共同提案を歓迎したが、ASEANは多少「意外」だったようだ。ASEANは今年11月に具体的意見を打ち出す予定だ。この「運転手」が対岸までどう運転するかに注目したい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月16日