日本の細野豪志原発事故担当相は19日、ウィーンで開幕した国際原子力機関(IAEA)の年次総会で演説し、福島第1原発事故の収束に向けた重要なステップである「冷温停止」について「年内達成を目指す」と述べ、これまで来年1月中旬としていた「ステップ2」達成の前倒しを表明した。
共同通信は、この発言には事故発生から半年来の前進を国際社会にアピールする狙いがあると指摘。一方で、原発から20キロ圏の警戒区域や計画的避難区域の見直しと被災者の帰宅問題については、今後検討することになるとしている。
細野氏は演説で日本の原子力関連機関の改革について、経済産業相原子力安全・保安院を再編し、来年4月に環境省の外局に「原子力安全庁」を新設すると説明。新組織を評価するIAEAの専門家チームを来年受け入れる方針を表明した。
「人民網日本語版」2011年9月20日