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9･18事変の生き証人袁鹿平:日本人の｢思想犯｣とは

タグ： 9･18事変　証人　日本　戦争　記念

発信時間： 2011-09-20 16:07:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

数日して、袁鹿平さんは何かがおかしいと思うようになってきた。現地の警察が学校にあれやこれやと口を出してくる。監視されていた、とも言えるだろう。ちょっとしたことでも「話を聞くため」と、学生を警察署に任意同行させたが、実際には学生達を日本人に服従させるための威嚇行動であったことは明白である。

「日本人への絶対服従」の思想が強制されるようになれば、服従しない者はすなわち「思想犯」となる。ある日、校長は何の理由もないまま警察に連行され、そのまま帰って来なかった。

ここにきて袁鹿平さんがいる学校が旧日本軍に占領されたことがようやく理解できた。中国東北部全体がすでに日本に統治されてしまったのだ。

日本統治時代、苦しめたのは中国人の生活だけではない。袁鹿平さんのような知識層にとって、思想を抑圧されることは最も辛いことであった。不安と苦しみの中で袁鹿平さんはその後長く続く日本統治時代をじっと耐えて暮らした。

◇日本降伏、勝利の祝いにみな泥酔

旧日本軍の勢いは凄まじかったが、20歳の袁鹿平さんは、正義は中国人にある、と信じ、いつか必ず日本人を追い出すことが出来るはずだと思っていた。

14年後、日本降伏の便りが中国全土を駆け巡った。袁鹿平さんは同僚らとラジオでその情報を聞いた。長年の願いがようやく実り、校内はもとより、街中が勝利の喜びに溢れかえった。

その夜、同僚らと祝いの席を設けた。普段、酒を飲まない袁鹿平さんも、亡国の民として長年耐え忍んできた生活から解放された喜びにひたり、浴びるほどに飲んだ。誰もが家に帰ろうとせず、喜びの余韻に浸っていた。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2011年9月20日

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