日本メディアの報道によると、玄葉光一郎外相は11日から、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のシンガポール、マレーシア、インドネシアを訪問し、11月にインドネシアのバリで開かれる東アジアサミット(EAS)に向けて、海洋の安全保障を話し合う枠組みづくりを目指す。今回のサミットには米なども新たに加わる予定で、玄葉外相の訪問には、経済成長を続け、インフラ建設で目覚しい発展を遂げるASEAN各国と経済面での連携を強化する狙いもあるという。
玄葉外相はまずシンガポールを訪問してリー・シェンロン首相と会談し、環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐって意見交換を行う予定。
13日にはマレーシアでナジブ・ラザク首相と会談し、エネルギーを効率的に利用した次世代型エコ都市などのプロジェクトについて日本企業の強みをアピールする。
13、14両日には、東アジアサミットの議長国インドネシアでマルティ・ナタレガワ外相と会談し、サミットの成功に向けた連携を呼びかける。
共同通信によると、玄葉外相は今回のサミットで、ASEAN内での多国間の枠組みづくりを米国と提案する見通し。ただし中国が南中国海問題への米の介入を望んでおらず、当事国同士の話し合いによる問題解決を一貫して主張していることから、この提案は反対に遭うとみられる。
日本のニュースサイトは今回の外相訪問について、11月に野田佳彦首相がASEAN各国と協定を締結するための地ならしで、日本は南中国海をめぐる領有権問題に本格介入する構えだとしている。
「人民網日本語版」2011年10月10日