福島第一原発放射能漏れ事故の影響を考え、福島県は県民の健康のため事故発生時、0歳~18歳だった36万の子供を対象に10月9日から甲状腺の超音波検査を開始した。このような大かかりな人数や規模の検査は珍しい。
1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故では多くの子供が甲状腺ガンになった。福島県民は福島第一原発の放射能漏れ事故により子供たちの健康に影響があるかどうかを懸念しており、福島県は9日から18歳以下の児童に甲状腺の検査を行うことにした。約36万人が今回の検査を受ける。
第1陣で福島県の飯館村、浪江町、川俣町山木屋地域の4900人が検査を受けており、11月中旬までに終了する予定。その後、福島全県で検査を実施する。期間は2014年3月までだ。
今回の甲状腺検査を受ける児童は今後2年の1回、20歳以後5年に1回、終身で追跡検査を受ける。医師は福島県民の甲状腺に異状があるかどうかを検査し、病理の変化を発見した場合、採血、尿検査、細胞診断を行い、病気の種類を分析することになっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月10日