3.11東日本大震災の被災地から3000キロ以上離れた日本とハワイの間の太平洋上で、ロシア船が震災時に海上に流されたとみられる福島漁船2隻を含む漂流物を発見した。
ハワイ大学国際太平洋研究センターによると、ロシアの訓練船「STSパラダ」が9月下旬に太平洋のミッドウェー諸島を通過した後、今年3月の東日本大震災の津波で流されたとみられる漁船のほか、数々の漂流物を発見した。
漂流していた2隻の船には「福島」と書かれ、いずれも6トン程度の小型漁船だという。同じ海域には冷蔵庫や家の屋根なども漂流していた。ロシア船は2隻の日本漁船を引き揚げ、ロシアの港に引き戻し、いずれ福島県に届けたいとしている。漂流物は日本の被災地から3100キロ離れた太平洋上で発見された。
日本の地震専門家は、今回の漁船や漂流物の発見により、専門家が予測していた漂流路線が正しいことが証明されたとし、津波で流された漂流物は来年春にはハワイに流れ着き、3年で米西海岸に到達すると予測している。
AFP通信によると、今年3月11日に日本で起きた大地震と津波により約2万人が死亡または行方不明となった。福島第一原発の冷却装置が動かなくなり、25年前のチェルノブイリ原発事故以来の世界で最も深刻な原発事故が起きた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月18日