東日本大震災と津波の影響により、数百万トン規模の建築物の残骸が太平洋に流され、海流に乗りハワイに接近しつつある。3年後にはアメリカ西海岸に到達する見通しだ。新華社が報じた。
ハワイ大学の研究員はパソコンで海流をシミュレーションし、東日本大震災の「漂流物」の行き先を予想し、船舶および予想到達地の沿海地域に注意を呼びかけた。ロシアの船舶が先月、太平洋のミッドウェー島付近の海域で、大量の漂流物(木製家具、家電、プラスチック瓶が含まれる)を発見した。「福島」の字が入った全長約6メートルの漁船も発見された。
英デイリー・テレグラフ紙は24日、ハワイ大学の研究員の発言を引用し、「東日本大震災による漂流物であることを裏付ける発見は初めてだ。震災による漂流物は、500万~2000万トンに達すると見られる」と報じた。研究員によると、漂流物は今年の冬前にミッドウェー島に到達し、2年以内にハワイに到達し、3年後にアメリカ西海岸に到達すると見られる。
「人民網日本語版」2011年10月26日