日本政府はベトナムが計画している人工衛星の打ち上げで、約500億円の政府開発援助(ODA)を供与する方針を固めた。日本のメディアが伝えた。
ベトナム政府は2017年以降2つの 地球観測衛星の打ち上げを計画している。これに対し、日本政府は日本企業の参加条件に約500億 円の円借款を行う方針を固め、今月末にベトナム政府と合意の見通しとなった。日本はこれまで、軍事転用のおそれなどから、人工衛星分野でODAを供与したことはなかった。ODAの対象は主に、発展途上国の貧困問題の解決であることから、宇宙開発の分野はめったにない。日本は人工衛星の国際競争で欧米に遅れをとっており、今回の協力を契機に巻き返しを図ると同時にベトナムとの関係を強化したいと考えている。
発展途上国の衛星打ち上げに対する需要が高まっていることから、日本は今後この分野で積極的にビジネスを展開していきたい考え。1基目は、日本で製造、鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げ予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月31日