『ちいさな星通信』は奈良美智の勉学、遊歴、創作に満ちた生涯を記した。
上半期の作品集『DRAWING FILE』に続き、奈良美智の自伝『ちいさな星通信』(中国語版)が年末に発売される。同書には絵画作品の他に、日本の青春時代、3度に渡る欧州旅行、世界各地の展覧や教育といった、筆者の経歴が文字で記されている。また各段階で創作した絵画や彫刻、そして旅行や生活に関するレアな写真が挟まれている。新京報が報じた。
奈良美智のオールカラーピクチャーブック『スラッシュ・ウィズ・ア・ナイフ』の中国語版も、同時に発売される。筆者は同書に詩やドローイングを収録し、怒りと悲しみを世界に対して表現している。
同書に収録されているのは、奈良美智が1998年4-6月に、カリフォルニア大学ロサンゼルス分校で客員教授を勤めていた際に創作した作品で、1998年に第1版、2005年に新版が出版された。反戦、平和、反逆、無辜が、同書の叫びとなっている。同書の子供たちは、鋭い目付きと悪意に満ちた笑顔を浮かべ、攻撃的な武器を手にした「Aggressive Teens」である。今回の中国語版は磨鉄文化公司が手がけ、日本語版の原画を完全に再現し、紙質と色彩にこだわった。1年間をかけて、筆者本人が中国語版の欠点を挙げ、修正を行った。詩は林少華が中国語訳を担当。
「人民網日本語版」2011年12月7日