資料写真
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食べ終わると子ども達は各自の食器をそれぞれきちんと戻し、当番の児童が配膳室に返しに行く。担任教諭の指導の下、牛乳瓶のガラス瓶、プラスチックのフタ、紙くずなどのゴミを、分別用のゴミ箱の中に入れていく。環境保護を説くのではなく、日常的な行動上で、小さいころからその意識を心に植え付けさせるのである。
今回見学した給食の様子は私の心に深く残った。日本人にとって食事とは、お腹がいっぱいなればいい、といったそんな単純なものではなく、子どもの教育の重要な一環として、学校管理の中に組み込まれている。単なる昼食を、細やかな食科学、食習慣、食文化に徐々に高めているのである。日本の「食育」は日ごとに完備されている。
日本政府は毎年6月を「食育月間」、毎月6月19日を「食育の日」と定めており、食育に関する各種活動が全国的に行なわれている。1948年から1977年の間に、日本の中学生・小学生の平均身長は7センチメートルも増えており、目を見張る限りだ。
日本が長寿大国、経済大国となれたのは食育の効果があったからに違いない、というのが多くの日本人の考えのようだ。(文=于麗)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月23日
子どもの給食にみる中日教育の違い(写真30枚)