RecordJapanウェブサイトの報道によると、日本の作家の古市憲寿さんは、その作品『絶望の国の幸福な若者たち』という本で、いくつかのデータを列挙して日本の若者たちが「幸せ」の一面を描いている。しかし、現実の生活では多くの若い人がさまざまな悩みで自殺の道を選んている。
日本警察庁のデータによると、2010年度、20歳前後の若者の自殺原因は主に、就職に失敗、両親と仲が悪い、生活が苦しい、仕事がうまくいかない、失業、過労などが挙げられる。これらの原因の割合は2007年と比較して、それぞれ就職に失敗2.76倍、両親と仲が悪い2.52倍、生活が苦しい2.25倍、仕事がうまくいかない1.96倍、失業1.80倍、過労1.30倍と増加した。また、自殺の主な原因の中でも「就職の失敗」と「両親と仲が悪い」は、日本社会が直面している「雇用制度の崩壊」や「家族関係の崩壊」が直接反映しており、そして若者は精神を鍛える避難場所を見つけられずにいる。
警察庁の発表では、1998年から連続14年間、日本の自殺者は3万人を超している。今後も雇用不安の問題を改善できないなら、若い人たちが就職失敗や仕事の不順で自殺の道を選ぶ状況はもっと深刻になると思われる。
また、ほかのデータによると、先進7カ国で、20歳~30歳年齢層の自殺者では日本の割合が一番多い。いわゆる「幸福な若者たち」はただ一つの表面的な現象で、もっと深層部の問題はまだ掘り起こされていないことがわかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月30日