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日本人女性の間でこういう言葉がささやかれている。「10歳までは太っていてもかわいいが、20歳以降になるとかわいそう、30歳以降だと悲惨」。どの社会でも肥満は女性の天敵だ。太り過ぎると、美貌に影響するほか、健康にも害がある。しかし日本で「肥満女性」が増えていることを受け、日本肥満学会は腹囲(ウェストサイズ)の基準値の引き下げを余儀なくされている。
日本のメディアによると、同学会は肥満の基準値を女性で腹囲90cm以上と定めていた。この基準値を超えれば「肥満症患者」と診断される。日本厚生労働省は同学会の判断を基に、肥満の基準値を超える人を「メタボリックシンドローム」の検査対象に加えた。
日本肥満学会はこのほど、これまで「肥満指数(BMI)」が25以上の女性でも、腹囲が90cm以下であれば健康診断を受けることができなかった。実際にはBMIが25以下でも内脂肪が蓄積している女性は少なくない。そうした女性は動脈硬化などの病気になりやすい。こうしたことから同学会は女性の肥満基準値(腹囲)を80cmに引き下げた。
長年、日本は世界でモ肥満率が低い国と思われてきた。日本の食事のバランスや食事の習慣を多くの国の人々が手本にしている。日本の食事は魚類、豆類、ご飯、野菜、果物がベースで、一食に食べる量も多くない。食材はきれいに、小さく器に盛られる。日本人にはまた「腹八分」という生活の知恵がある。