厚遇で汚職を防ぐ日本の大学

厚遇で汚職を防ぐ日本の大学。 日本では、大学は教員が自治権を持ち、大学教授はしばしば大きな権力と自主性を与えられる…

タグ: 大学,教授,年収,厚遇,汚職

発信時間: 2012-01-23 10:53:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本では、大学は教員が自治権を持ち、大学教授はしばしば大きな権力と自主性を与えられる。当然、大学生や大学院生の選考に対する影響力も大きい。そのため、「それではわいろなどの不正な行為がはびこるのではないか」という疑問も生まれるかも知れない。教育や科学技術を重視する日本では、大学教授はしばしばビジネス界や政界と深いつながりを持つ。しかし学生選考に関しては、不正はまれである。教授の自主性の保証というが、ではどのように公平性が担保されているのだろうか。

2年間で東京の一戸建て分の収入 

日本政府の統計によれば、21世紀になってからの日本の大学教授の平均年収は1,100万~1,200万円である。これはパイロットの平均年収をやや下回る数字で、日本の全職種平均年収ランキングの第2位である。また日本の大学教授の多くが副業を持ち、著書も出版する。そのため実際の年収は2,000万~3,000万円に上ることも少なくない。つまり、大学教授の2年間の収入で、東京の一戸建て住宅を買うことができるのだ。 

厚遇なら汚職も起きにくいというわけである。それに加えて、透明性のある社会監視制度を設けることにより、汚職を防いでいる。日本の大学教授は名実ともに高い地位にあるが、気を緩めるわけにはいかない。なぜなら日本社会は、彼らの過ちに寛容ではないからだ。

不正は自爆行為 

日本で大学教授になるのは簡単なことではない。日本に大学は711ある。教授は5万人以上いる。1大学あたり70数名の教授しかいないことになる。しかも、この数字は長い間大きく変化していないのだ。

1956年に「大学設置基準法」が公布されており、日本政府は大学教授の資質に対し厳しい基準を設けている。たとえば博士学位や、本科における5年以上の助教授経験などである。日本の大学は国立、公立、私立がある。そのうち、国立と公立の教授は人数が固定されており、新学部が開設されない限り、現在の教授が退任あるいは辞職してからでないと新任教授を選ぶことができない。一方、私立大学では資金に限りがあることから、教授職はさらに貴重になり、さらに激しい競争になっている。そのため、もし教授が学生選考の過程で、私利私欲から裏口入学などの行為に走れば、社会が黙っていないだけでなく、大学内の後輩がその機会を利用してその座を奪い取ろうとするはずだ。 

それだけでなく、競争の激化から、学生の成績も教授の評価を図る上での重要な項目となっている。自分の学生の成績が悪かったり、卒業後の進路状況が悪かったりしたら、大学の管理層からの評価が下がってしまうのだ。

「狭き門」は過去の話 

日本では、大学生になりたい場合、入試だけが一つの途ではない。日本の大学入試制度は中国よりはるかに多様化している。 

日本の少子高齢化が進むにつれ、多くの大学では学生不足に悩まされるようになった。実は、日本で大学に入学することは実はとても簡単である。裏口入学の必要性がますますなくなっている背景のひとつである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月23日

 

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