文=コラムニスト・中川幸司
みなさんこんにちは!春節明けはじめての投稿となります。僕も昨日から中国に滞在し、今年の中国生活をスタートさせました。これにて日本も中国も新年として「出揃い」ました。各国のリーダーが変わることになる今年は、国際関係で節目の年になるとおもいますが、日中両国の関係はどのようになっていきますでしょうか。日本の外交は相変わらず変化できないとは思いますが・・・。
今年の干支は「壬辰」、竜、ドラゴンであります。ドラゴンイヤーです!
ドラゴンといえば、伝説上の架空の生き物で、多くの国・文化圏において、古来から威厳のあるキャラクターとして絵画・文学等の芸術においても頻繁に表現されてきました。現代文化でいえば、日本の鳥山明氏のドラゴンボールという漫画・アニメでもこのドラゴンが象徴的な重要キャラクターとして描かれており、中国でも流行っているこの鳥山氏の漫画『ドラゴンボール』に登場するドラゴンのイメージについて中国の友人にきけば、中国の古典的な世界観とも合致しており、日本と中国のドラゴンのイメージは「神」を象徴する伝説的生物として比較的近いようであります。
西欧文化においても映画で有名になりましたトールキンの『ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings』原作から発生してきた一連の世界、いわゆる「剣と魔法の中世物語」の世界観においてドラゴンは欠かせないキャラクターのひとつであります。しかし、ここでは、日本や中国のドラゴンと異なり、ドラゴンは悪者(敵)であったり、または善良な心をもっていたりと、様々なキャラクター付けがなされておりますね。日本と中国では、人間的な感情を超越した「神」のようなものでありますから、西欧のドラゴンキャラクターの位置づけは多少異なるといえるでしょう。
ここで、みなさんに問題です! 多くの動物から組み合わされて誕生したドラゴンですが、中国のドラゴンの「眼」はウサギを元にしているようです、では日本のドラゴンの「眼」は何の動物を元にしているでしょうか?(答えは文末に示します。)
先日、日本のキャラクターデザインの巨匠「村上克司(むらかみ かつし)」氏とお話する機会がありましたときに、このドラゴンについてのお話がでました。御年70歳を迎えられるとは思えない程の溌剌とした言動の村上氏は日本の玩具産業最大手の株式会社バンダイの社員としてキャラクターデザインを手がけられ、「超合金シリーズ」や中国でも有名な「ウルトラマンシリーズ」の玩具の多くは村上氏がデザインされたものであります。