現在米国は走馬灯のように首相を交代する日本に根気を失い、一部の海兵隊のグアム移転を普天間飛行場の移設問題と切り離して先行移転することに決めた。一方この問題は沖縄の地元住民の米国に対する感情と日本政府に対する信頼にずっと影響し、日米間の口に出せない大きな問題となっている。この問題を解決しなければ、日米関係は最後まで順調にいかないといえる。
さらに、日本は完全に「たまよけの位置」に押し出された。米国はこの再編計画を通じて一部の海兵隊をグアムに移転し、第一列島線から第二列島線まで後退した。日本防衛省の関係者がいうように、米国は在日米軍が一気に消滅する可能性を回避したという。一見日本の防衛作用と影響を高めたようだが、日本を最前線の位置におき、日本が今後米国のたまよけになるということでもある。
要するに、在日米軍再編計画は「中国が念頭にある」という声に惑わされてはならない。この再編計画は日米間の、解決の難しい深層の歴史的問題を反映しており、両国はこれを機に課題を克服しようとしているが、いまだ前途はみえず、一日ごとに下り坂を下っていることを認識しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月17日