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文化面からみると、弱いものいじめ現象は暴力や強権といった深層部分の日本のよくない文化に関連している。日本文化は「武士道」の精神からきており、武力に対する非理性的な迷信、力ずくで人を従わせ、弱者を軽蔑し、強いものが勝ち弱いものは滅びる弱肉強食の法則を信じており、一種の実力至上の価値観を形成し、善と悪よしあしが曖昧になっている。日本の映像作品には血なまぐさい暴力的な場面が多くあり、殺戮や血なまぐささが実力を表現する手段となり、生命を価値のないものとみるところがある。こうした生命軽視のよくない文化が長年改善されず、弱いものいじめが日本で「当前」のことのようになっている。
教育面からみると、近年日本は校内暴力防止のための様々な対策を講じてきたが、一向に改善はみられない。この点は今回のレポートの中で、「学校での18歳未満の子供の暴力、虐待の案件が前年比12.2%増と大幅に増加」とあることからも見て取れる。教育環境が是正されない情況にあって、弱いものいじめや弱肉強食が子供の頃から日本人の心に根付き、大人になって挫折を味わうと、弱いものいじめで憂さ晴らししたり、苦痛から逃げたりするようになる。これも日本社会でいじめが頻繁に起きる原因の一つだ。
どうやら日本が人権状況の持続的な悪化から脱却するには、真の文明国になる必要がある。根っこから原因を探し、いじめが生まれる土壌を徹底的になくすことだ。出なければ来年の「人権状況レポート」でも日本政府は恥をかくことになる。(蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月8日