震災前、多くのバイヤーが日本から小売店や代理業者から明治、雪印、森永、グリコなどブランドの粉ミルクを仕入れ、かなりの数量の粉ミルクを買いだめして、運送会社に集めて香港に送っていた。税務処理を終えると一部は香港で売られ、一部は深センに送られ、そこから中国国内バイヤーに届けられていた。業界データによれば、2006年から2010年で香港に輸入された日本製粉ミルクは45倍に急増している。しかし、放射能漏れ事故が発生してから、深センの輸入食品業者はつぎつぎと香港からの日本粉ミルクの仕入れを中止。時間の経過と共に、日本粉ミルクは中国国内のベビー用品売り場から姿を消した。
業界の概算では、震災前、明治粉ミルクの全ルートからの販売量はおよそ10億元に上っていたが、震災後、その20%にまで落ちこんだ。しかも正規販売ルートの統計データでは、市場占有率はほとんど消えている。
内外資の粉ミルクブランドが残りのパイを狙う