中国海洋監視船定期巡航編隊が16日、釣魚島(日本名:尖閣諸島)付近海域で巡航を実施したことが、日本に極度の緊張状態をもたらした。日本の海上保安庁の巡視船は追尾を行い、メディアは「日本の領海が侵入された」と騒いでいる。「環球時報」が伝えた。
中国国家海洋局の公式サイト16日付の情報によると、当日午前5時頃、「海監50」と「海監66」による中国海洋監視船の定期海洋権益維持を行なう巡航編隊は、釣魚島及び付属島嶼付近の海域で巡航を行なった。「領土進入」「公然な不法侵入」「日本の領海への侵入」と、日本のメディアは中国の海洋監視船巡航を位置づけている。日本『読売新聞』16日付の記事では、16日、中国の海洋監視船が2隻、「尖閣諸島」の海域周辺に近づき、うち1隻が一時「日本の領海に侵入した」と伝えている。
日本のメディアからすると、今回の行動は多くの「尋常ではない」要素を抱えているという。『朝日新聞』によると、当日、日本の巡視船が無線で中国側に対し、航行の目的だけ伝えるように呼びかけたところ、「中国海監50」は電光掲示板上で「我々はこの海域で巡航を実施している。釣魚島及び付属島嶼は中国の領土である」と返答した。この言葉は、中国語、英語、日本語の3カ国語で表示されたが、日本語による返答は珍しいことであるという。
16日午後、日本外務省の佐々江賢一郎事務次官は駐日本中国大使に対し、厳しい言葉で抗議を行なった。佐々江事務次官は「中国の敵意を感じる」「中国側が日本側の警告にもかかわらず、日本の領海に侵入した事は、きわめて重大で深刻な事であり、容認できない」と抗議した。中国外交部の劉為民報道官は定例記者会見で、この発言に対し「間接的に」答え、「中国海洋監視船定期権益維持巡航編隊が釣魚島及び付属島嶼付近の海域で巡航し、正常な法律執行活動を行い、法に従って中国の海洋権益を維持した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月19日