最後に「穴を掘って、樹を守ろう」を紹介する。日本で長いこと名声を有してきた「木の銀行」には大きな感銘を受けた。「木の銀行」は建設工事によって失われる緑化面積を取り戻すために設立されたものである。建設企業が地盤の整地工事を行なう際に、掘り出した樹を「木の銀行」にすぐさま預け入れる。
すると、「樹の銀行」はこれを丁寧に保存し、工事は全て終わると、再び元あった場所の近くに植え直すのだ。「木の銀行」は開業以来、樹木の保護に貢献し、緑化面積もどんどん増加している。「木の銀行」に別れを告げ、再び青々と茂った緑の中に樹が戻る事は実に美しく、素晴らしいことである。美しい春の朝、「銀行」の職員が樹に水や肥料を遣り、忙しそうに動き回っている。彼らは自分の子どものように、心を込めて木の世話をしているのだ。
「愛の樹」から「木の銀行」まで、とても珍しい方法だが、誰でもできることである。中国は人口が多い国であり、毎年めでたく結婚する人も数え切れないほどで、正に「愛情大国」であると言えよう。
また、経済の迅速な発展により、中国は既に「自動車大国」の仲間入りも果たしている。至る所で建設工事が行なわれており、「建設大国」の異名を持つころは言うまでもないだろう。これらは全て、上記で紹介した植林活動を参考にするのにうってつけの好条件である。近い将来、中国が「植林大国」「森林大国」になっていることを願って止まない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月31日