AFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節が4月4日に行なわれ、日本の柏レイソルを相手に広州恒大は終始、試合の主導権を握っていたにも関わらず、スコアレスドローに終わった。試合中、日本最大の掲示板サイト2ちゃんねるでは、サッカーファンの常時を逸した熱い論争が繰り広げられていた。「超お金持ち」の広州恒大のボーナス、外国人選手のレベル、チームの戦法について、多くの驚きの声が上がり、今までの中国のサッカーチームとは明らかに違うと感じているようだ。
まず、広州恒大のボーナスが日本のサッカーファンの争点となった。日本メディアは、広州恒大のAFCチャンピオンズリーグでの1ゴール当たりのボーナスは200万元(2600万円)であるとの間違った報道を行なった。これは日本のJリーグの主力選手の年俸に相当する。「ではゴールをアシストした選手は?少なくとも100万元はもらえるのでは」とのコメントがあった。
続いて話題に上がったのは広州恒大の応援団である。「貸し切りバスによる送迎に、チケット・食事・チームユニフォームの無料サービスまで?」という話しで持ちきりになった。「本当なのか?」との声が後を絶たず、信じられない人も多いようだ。しかし、試合の晩、中国のサッカーファンは確かにとても多かったようだ。「こんなに多くの中国のサッカーファン、日本で働いている中国人が全員来たのでは」「次の中国チームとの試合は、チケット代を上げるべきだ」など様々なコメントが寄せられた。
試合が始まると、広州恒大に所属する3名の外国人選手が直ぐに力を発揮した。「広州恒大の左サイドが強い。1対1だと絶対に動きを封じることはできないだろう」「9番、10番、5番(正しくは15番)の3人の外国人選手が強すぎる」「ボールのコントロール力が中国のサッカーチームとは思えないくらい素晴らしい」「本当に天津と同じリーグに所属しているチーム?中国のサッカーチームの力の差が益々広がっている」などなど多くの人が様々な評価を行なっているが、中国のサッカーチームのレベルアップに関しては、皆揃って驚きを隠しきれないようだ。
柏レイソルの酒井宏樹選手はオリンピック代表選手でもあり、サイドバックだが積極的な攻撃プレーも行なっており、前半で非常に優れた攻撃を行なったあと、直ぐに広州恒大ムリクイ選手に対する見事なディフェンスを見せた。「酒井が疲れきってしまうのでは」との声も上がっていた。広州恒大×柏レイソルの試合はテンポが速く、実に鮮やかな試合だった。両チームのファウルも少なく、日本のサッカーファンも皆「中国のサッカーチームもいつの間にかきれいな試合をするようになったものだ」との賞賛を送っていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月9日