日本の若者はますます非常識に？
日本の若者はますます非常識に？。 日本の年輩者がよく「最近の若者は挨拶もしない」、「今の若者は本当に非常識だ」と嘆いているのを見る。では日本の伝統的な美徳と常識は、時代の変化に従って消えてしまったのだろうか。日本のあるサイトが、ネット会員に向けて調査を行った。調査方式は、まずいくつかの「常識」を提示し、その後会員に対し「あなたならどうする？」と問いかけるものである…
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日本の年輩者がよく「最近の若者は挨拶もしない」、「今の若者は本当に非常識だ」と嘆いているのを見る。では日本の伝統的な美徳と常識は、時代の変化に従って消えてしまったのだろうか。日本のあるサイトが、ネット会員に向けて調査を行った。調査方式は、まずいくつかの「常識」を提示し、その後会員に対し「あなたならどうする？」と問いかけるものである。
路上ですれ違う時、すぐ道を譲る（561票）
会員の意見は「常識だ。さもなくば歩けないだろう」、「ぶつかりたくないから、すぐにわきに寄る」などだった。一方で「以前は礼儀から道を譲った。しかし今は、ぶつかって相手が怒り、ナイフで襲いかかってくるなどを恐れているから、リスク回避のために道を譲るのだと思う」などの意見もあった。恐怖回避という意見には説得力がある。
天気が悪いときは、早めに家を出て遅刻しないようにする（377票）
「遅刻しないことは社会人の常識」とよく言われる。しかし「天気が悪い時、どうするか」の質問に対し、「天気が悪い時は家にいたい。体調を整えてから出社する」と回答する人が少なくなかった。以前はどんな悪い天気でも定時に出社する姿が目立ったが、現代の若者はまれなのかもしれない。
道を尋ねるとき、知らない人と話すのに抵抗感はない（319票）
一部の人見知りする若者たちは、人に道を尋ねる勇気がない。そこからこの質問が生まれた。しかし「街中できょろきょろと見渡すより、人にたずねるほうが手っ取り早い」、「人に尋ねたら、普通は親切に教えてくれる。だから抵抗感は全くない」と回答する人もいた。しかしスマートフォンの普及によって、今ではマップで場所を特定できる。そのため、実際には知らない人との接触の機会は減少している。
知らない子供が悪いことをしているとき、注意する（142票）
この質問に対し、「警告する」と回答した人はとても少なかった。多くの人が、見ないふりをすると回答している。「以前、電車の中でうるさくしている子供を注意したことがあった。すると子供の母親がじっと睨みつけてきた」、「現代は、人に注意すると変人や変態扱いされる」というのが理由だ。
街でルールを守らない人がいたら注意する（75票）
常識的な質問だが、「注意する」と回答した人はまれだった。「注意したいと思っても、怖いニュースを見聞きしているのでできない」のが理由である。一方、「全てに対して注意するわけではないが、看過できないと思ったことに対しては注意する」という、少数の勇敢な人もいる。
以上をまとめると、現在の日本人は、自分で調整したり譲歩したりすることで円満に解決できることに対しては、常識的に行動できる。一方、常識を守ろうとした結果、相手が不快になるようなことに対しては、消極的行動を取るようだ。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2012年4月21日
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