今、アジアの経済は日増しに一体化し、各国の人々の流動が大幅に増加している。上海だけでも6万人あまりの日本人が長期滞在しており、熨斗さんのような女性も少なくない。企業と一体となって動く男性と違い、女性陣は利害にこだわらず、単身で孤軍奮闘している。そして、アジアで成功を手にしているのだ。
なぜ、日本の女性は単独でアジアに進出する勇気があるのだろうか。「日本社会は女性を差別視する風習があり、そのような文化背景で彼女たちは圧力を感じて、日本を離れる」と言う人もいれば、「近年、日本の就職状況は厳しく、男性でも仕事を探すのが難しく、女性ならなお更である。それが彼女たちを海外へと向かわせる原因である」と指摘する人もいる。しかし、一方で、アジアで活躍する日本人女性が共通して感じている事は、自分の仕事がアジアや他の国でしかるべき尊重と評価を得ているということだ。
アジアで奮闘する日本人女性は、アジア全体に新たな日本のイメージを与えたと筆者は考える。彼女たちは優雅で美しく、強靭で勤勉な印象や仕事振りをアジアに見せつけ、日本とアジアの他国の距離を縮め、日本とアジア各国を結ぶ架け橋となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月11日