しかし、日本が南中国海をかき乱す行動を続ければ、情勢は複雑化し、問題を解決するどころか却って中日関係に新たな「壁」を作ることになる。それによって最も影響を受けるのは自国の利益だ。日本は主権と領土問題において、中国から隙を与えられることはないとはっきりわかっているはずだ。
今年は中日国交正常化40周年にあたり、理屈で言えば、両国はこれを機に互いに好意を示し、友好関係の強化を共同で進めるべきである。ところが近ごろ、極右翼の政治家が釣魚島問題について大いに放言したり、「岩」を「島」だと公然と主張したり、中国政府の断固たる反対を顧みなかったり、世界ウイグル会議第4回代表者大会を東京で開くなど、日本政府の中国国民の感情を無視した発言や行動には失望させられる。
日本政府は対中政策を長期的、大局的な視点から進めるべきだ。非理性的な感情に動かされ、短絡的な一面を何度もさらけ出すべきではない。また、日本の国民も中日関係が崩れれば、その損害と代償を被るのは自身であり、民意を操る政治家でないことはよくわかっているはずである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月28日