一部参加者による記念写真。段躍中撮影
「日本僑報」によると、5月27日午後、名古屋市中心部に「名古屋漢語角」が誕生し、中華レストランの会場に女性3人を含む14人が集まって、第1回の漢語角(中国語コーナー)を開いた。
中心メンバーは、地元で歴史の長い愛知学院大学の学生、同大学の公開市民講座で中国語を学ぶ主婦を含めた社会人、仕事で中国の会社と取引があったという元証券マンら。同大で中国語を教える湖南師範大客員教授、日本湖南人会副会長の朱新建さんが、漢語角の呼びかけ人になった。日本国内の漢語角は、東京・池袋、同小平市、さいたま市浦和、広島市、茨城県鹿嶋市、横浜市に次いで7番目。
この日、東京からは段躍中・日中交流支援機構理事長、日本湖南人会理事の姜傑さんを始め3人が参加。新しい漢語角の発足を祝い、名古屋のメンバーに熱いエールを送った。段さんは挨拶の中で、発足に漕ぎ着けた朱先生の努力に感謝、「名古屋は日中国交正常化のきっかけになった、ピンポン外交が正常化の前年行われたゆかりの地。正常化から40周年の記念すべき年に、名古屋漢語角が始まったのは、非常に意義がある」と述べ、他地区の漢語角に負けない今後の発展を期待した。
その後、段さんの提案で、参加者がひとりづつ、初めは中国語、あとは日本語で自己紹介。愛知学院大で2年間、中国語を学んだという男子学生、また仕事で中国と交流のあった証券マンは、段さんが「発音がいいね」と声を掛けるほど、上手な中国語を話した。
最高齢の81歳の男性は、大学卒業後、中国との取引をする貿易会社に就職したが、その後、間もない1958年に長崎で展示会場の中国国旗を引きずり下ろす不幸な国旗事件が突発的に発生。対中貿易をやめざるを得なくなった残念な経験を、なめらかな中国語で披露し、拍手を浴びた。また、中国古代史の研究者であるメンバーも、中国での文物発掘に携わる興味深いエピソードを話した。
東京からこの日参加した池袋と横浜漢語角の常連である杉山直隆氏は、名古屋が生まれ育った故郷で、メンバーに池袋と横浜漢語角の様子などを紹介した。
会場の中華料理店「龍美」栄店は、市中心部の繁華街にあり、オーナーの蔡洪涛さんが市内などで経営する計10店舗の中核店(同市中区栄4−3−15、052-251-7578)。日曜日午前中は閉店している時間帯のため、道に面した場所を今後も会場として貸して貰えることになった。名古屋漢語角の開催は月一回で、毎月月末の日曜日午前11時から1時間半。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月29日