仕事面でつるし上げることができなければ、生活面でおとしめる。何の欠点も見つからなければ、その身辺をターゲットにする。このようなやり方が日本で頻繁に見られるようになった。
政治資金問題の難を逃れたばかりの日本の「政界のモンスター」小沢一郎氏が6月14日、再び政治ライバルからの攻撃を受けた。同日発売の「週刊文春」は、和子夫人が2011年11月に「小沢氏と離婚した」という内容の手紙を支援者に送ったことを伝えた。和子夫人は手紙にこう綴っている。8年前に小沢氏に愛人と隠し子がいることがわかり、一時は自殺まで考えたが、夫の将来を考えて耐えるしかなかった。ところが、東日本大震災と福島第一原発事故の発生後、小沢氏は放射能を恐れて、秘書を連れて実家の岩手県から逃げた。小沢氏の政治家としての身勝手さがよくわかり、離婚を決意した。
また、「週刊新潮」は、田中美絵子議員の不倫愛を取り上げ、小沢氏に対抗。このスキャンダル記事を小沢氏への対抗と言うのは、田中美絵子議員は小沢氏が育て上げた「小沢ガールズ」の一員で、「小沢ガールズ」は小沢氏の秘密兵器とも言われているためだ。皮肉にも、田中議員と高橋氏の不倫現場を押さえた写真には、駅構内に張られた小沢氏のPRポスターが写っており、裏で操作する者の陰険な意図が見える。
夫人による暴露と美人弟子が引き起こした厄介事。政治資金問題の難を逃れたばかりの小沢氏は再びスキャンダルの渦に巻き込まれた。政界の破壊王と呼ばれる小沢氏は今回、しつこく追われる役に回っている。