沖縄の美しい海洋環境、一瞬たりとも見逃せない
村の石碑、「長寿の里」の文字が記される
玉城夫妻の故郷は、沖縄本島北部、国頭半島西部に位置する大宜味村だ。人里離れた僻地ではあるが、大宜味村は長寿の里として、全国的に有名だ。
那覇を出発すると、自動車は海岸に沿い北上し、緑の生い茂る山々、青い海、銀色の浜辺を通過した。空気は思わず深呼吸したくなるほど新鮮で、その美しい環境は一瞬たりとも見逃せない。これほど素晴らしい環境があれば、沖縄県民の長寿も無理はないと思えてくる。
村の観光協会の稲福元子さんが遠路はるばる駆けつけ、市街地から遠く離れているため、中国人観光客を迎えるのは初めてだと語り、興奮を隠せない様子だった。村長は村役場で私たち一行を迎え、同村の概況を紹介してくれた。大宜味村の人口は3300人余りで、このうち80−89歳の高齢者が335人、90−99歳が143人、100歳以上が13人に達する。同村の長寿者の特徴は、高齢者であるにも関わらず健康的で、質朴で温厚で、調和的な人間関係を築いている。多くの高齢者は一人暮らしをしているが、決して孤独ではない。
私たちが村内を散策する間、中国の農村部と同じように、事前に連絡することなく家々を訪問することができた。道路に立つと、話し込む村民や、ゲートボールを楽しむ老人の姿が見られ、互いに慣れ親しんだ様子だった。村民は私たちに温かく声をかけてくれた。村の雰囲気は和やかで、親しみやすかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月25日