しかし記者は整形前の彼女、ミス・キャンパスに輝いた頃に撮影された写真に驚かされた。加藤さんは紛れもなく、「絶世の美女」であったのだ。
加藤さんのような一般人の他に、アイドルと称される日本の女優も整形病院に出入りしており、生まれつき授かったナチュラルな美貌を「変形」させている。彼女たちの整形の理由は、その多くが「ブスから普通の人に生まれ変わりたい」だ。なぜ他人から見て自然な美を持つ彼女たちが、人々の評価を無視して、自分は「みにくいアヒル」と感じてしまうのか。
東京大学で心理学を教える原島博氏は、自分の容姿に対する認識は、さまざまな要因により形成されると指摘した。健康的で、豊かで、未来に希望を持つ人々は、容姿に秀でた所がなくても、自分の容姿を誇りに思える。反対に、容姿がどれほど美しくても、生活にさまざまな不安定要素がある場合、その人は自分が醜いと感じたり、醜くなっていると感じたりする。
日本の美女は、心の中が充実していないため、自分に対して本当の「美意識」を形成することができず、整形によって不足を補おうとする。物欲に満ちた日本社会において、若い女性が口にする話題は国家ではなく、社会や未来となった。彼女たちは毎日、ファッションやスターに関する情報を交換し、本当に必要な知識がなおざりにされている。
これらの日本の美女は整形により不足を補おうとしているが、これは誤った選択であり、終わりのない負の循環に陥るばかりだ。心の中の不足は、整形手術によって治るものではないからだ。(筆者:蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月10日