中国国内にもいわゆる軽自動車があるが、マイカーとしてではなく、闇タクに利用されていることが多い。この現状は、日本と対照的だ。日本で軽自動車の人気が高い理由は何か?人気の理由が価格であるとすれば、3万元(約37万5000円)で購入できる小型車は中国にも多くある。ただし日本製の軽自動車のような箱型の車体、できる限り広く作られた車内空間を持たない。人気の理由が安全であるとすれば、中国の道路を行き交う闇タクはいかにも頼りない様子だ。また安全性は車の大きさではなく、交通秩序とドライバーの安全意識によって高められるのだ。
中国人は軽自動車のような小型化のコンセプトを認識しておらず、分かりやすく言えばまだ本当のうまみを知らない状態だ。仮に中国政府が、「排出量660cc以下、長さ3.4メートル以下、幅1.48メートル以下の車両は、自動車購入税・車船税が免除される」とする規定を実施すれば、小型車の春が到来するだろう。
軽自動車の話はこれまでとし、次は日本で目にする外国車について語ろう。当日東京で目にしたところ、外国車が全体に占める比率は非常に低かったが、容易に見て取ることができたしかしアメ車はほとんどなく、イエローのフォーカスを1台だけ目にするのがせいぜいだった。