釣魚島の主権帰属問題で中日間に争いがあるのは客観的事実だ。中国側は一貫して、事実を尊重した上で対話を通じて適切に問題を解決することを主張している。
双方間のこれまでの共通認識や了解を誠実に守ることを拒絶し、話し合いによる溝の調整という正しい道に背いたのは一体どちらか?中国漁民の不法逮捕と中国漁船の不法拿捕から「命名」「島購入」「視察」「魚釣り」の茶番劇、そして周辺の軍事力強化を大々的に宣言したことまで、過去数カ月間の日本側のする事なす事を振り返れば、答は明らかだ。
日本が自制を失い、領有権を守るとの中国の断固たる意志にしきりに挑戦するようになったのは、どのような心理によるものなのか?この問題をより深いレベルで考える上で参考になるのが8月15日の日本の「双方向出撃」だ。歴史問題での反省の拒絶も、現実の問題での横暴・不当も「他国が何と言おうとわが国のやり方を通す。他国にはわが国をどうすることもできない」という心理が災いしたもので、偏屈で恐れ知らずでもある。ひとたび偏屈と恐れ知らずが極致にまで達すれば、どのような行動に出るだろうか?歴史は忘却を許さない。
8月15日は歴史と現実は切り離しがたく、歪んだ意識は極端な行動を招く運命にあるということを、はっきりと映し出して見せる鏡だ。
「人民網日本語版」2012年8月16日