さまざまなコンテンツと提携するアニメイトで今一押しの「初音ミク」
上海CCGでのアニメイトプロデュースによる「初音ミク Only shop」
中国網:なるほど、本当の意味でのローカリゼーションですね。
それを踏まえて、今後の事業展開について伺います。
中国ではオリジナルの漫画・アニメの製作に国家をあげて力を入れ始めています。中国の作品に対するアプローチは考えていらっしゃいますか?
古谷:将来的にはもちろん考えています。なのでもちろん動向も気になりますね。
ただやはり、まずは弊社の得意分野で勝負、つまり日本産の漫画、アニメで、中国にアプローチしていきたいと考えています。
得意分野である程度ビジネスを展開できなければ、背伸びしたところで上手くいかないかと思っています。(笑)
中国網:さまざまなご苦労があるんですね。コンテンツの海外輸出は日本政府も力を入れ始めている分野ですが、本当の意味で文化を伝えることは簡単ではありませんね。
日本の企業の中には、アジア、なかんずく中国市場に活路を見出そうとしているところが多いといいますが、日本企業が中国ビジネスをする上で気をつけるべきことはなんでしょうか?
古谷:まだまだアニメイトが言えることではないですが・・・
ここ数年、中国でさまざまな方々とお会いし、またできることを次々と手を打ってきた経験の中で感じたことは「日本がスタンダード」という考えは、ここ中国でビジネスをやっていくには捨てるべき考えかなと。
つまり「中国でビジネスをさせてもらっている」ということから、先にも言いましたが「中国がスタンダード」という考えでビジネスしていかないと上手く進んでいかないことばかりです。
100%中国に迎合するというのではなく、例えば企業としてぶれてはいけない部分は大切にしながらやっていかなければならないと感じています。
この辺りのバランス感覚は中国では特に必要ですね。