歴史的な汚点であるこれらの用語は、ごく一部の右翼政治家や国民の支持を取り付けるかもしれないが、平和を愛する多くの日本人による民意の反発を招きやすい。これはまさに自殺的な下策だ。
野田首相は中韓との関係が緊迫化し、敏感な時期を迎えていることを知りながらも、上述した不敵な発言をした。これは新世代の政治家の未熟さ、浅はかさ、理不尽さを示すもので、自民党の昔の政治家(岸信介、福田赳夫、大平正芳等)のような慎み、老練、奥行きの深さが微塵もない。
新世代の政治家は、両親の政治的影響力を利用し当選した未熟者で、政治的な経験が足りず、堅固な基盤を持たない。また執政経験が極度に不足しており、長期的に野党の立場から批判ばかりを行っていたため、それが習慣や悪癖となっている。奇人変人の小泉純一郎、問題発言連発の麻生太郎、無謀な発言を繰り返した前原誠司、旧日本軍の用語を用いた野田佳彦。日本の政界では、問題発言が原因で退陣を迫られた政治家が、数え切れないほどいる。
選挙に向けた政治的需要によるものか、それとも注意不足によるものかはさておき、野田首相による旧日本軍の用語の使用は無責任であり、浅はかで理不尽な人格を世にさらすことになった。このような政治家が幅を利かせれば、日本国内および世界の世論が失望の余り顔を振るのも無理はない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年10月17日