日本政府観光局(JNTO)が21日に発表した統計データによると、11月に日本を訪れた中国人観光客は延べ5万2千人で、2011年同期比44%減少、2010年同期比24%減少となった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
JNTOは、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の領有権問題により中日関係が緊迫化したことで団体ツアーが激減したことが、訪日中国人観光客総数の減少につながったと分析している。
今年1月から9月に日本を訪れた中国人観光客は、前年同期と比べ明らかに増加した。このうち7月は延べ20万4千人と、1カ月延べ20万人という大台を初めて上回った。だが、日本政府が9月に「釣魚島の国有化」を宣言したことにより、10月の訪日中国人観光客は前年同期比33%落ち込んだ。
また、JNTOの統計データによると、放射能汚染問題や円高などの影響により、欧州やシンガポールから日本を訪れる観光客数の回復も、依然遅れている。
「人民網日本語版」2012年12月25日