日本陸上自衛隊第1空挺団は13日、千葉県習志野演習場で公開の降下訓練を実施した。第1空挺団は陸上自衛隊唯一のパラシュート部隊で、「切り札」と呼ばれる。共同通信社が関係者を取材したところ、第1空挺団は離島奪還をシミュレートした訓練を実施し、数人の偵察員が島と仮定した演習場の岸辺に降下し、約40人の後続部隊が航空自衛隊・海上自衛隊の援護を受け降下する予定だ。降下準備の改善に向け、同訓練の参加者は救命胴衣を着用してからライフル等の武器を装備する必要があり、通常の降下よりも難易度が高い。
◇日本の示威行為 中日関係の悪化を招く
空挺団の演習は珍しいことではない。しかしそれが日本側の報道官が語るような「離島奪還」のシミュレートであった場合、単なる訓練ではなくなる。いわゆる「離島」とは、本州から離れた南西諸島を指すものであり、その中心が釣魚島(日本名:尖閣諸島)だ。第1空挺団は陸上自衛隊の「切り札」であり、釣魚島情勢に変化が生じた場合、「急先鋒」の役割を演じる可能性が最も高い。同部隊の隊員は戦争のエリートであり、さらに一部の隊員は中国語を習得している(閩南語を含む)。これでは中日の「争い」と結び付けられても、無理はないだろう。中国国際問題研究所の阮宗沢副所長は、「日本の示威行為は情勢のエスカレートを招き、釣魚島問題の解決にとって不利である」と指摘した。
阮副院長は、「日本は現在、外交安全保障の面でより大きな同盟を形成し、中国に対抗しようとしている。日本は軍事力の行使・依存を増やし中国に対抗しているが、これは危険な流れである」と表明した。