日本の安倍晋三首相は1月16日から東南アジアを訪問する。ベトナム、タイ、インドネシアを歴訪する予定だ。これに先行して、岸田文雄外相はフィリピン、シンガポール、ブルネイ、オーストラリアの訪問を終えたばかりだ。
日本の政府要人がASEAN諸国を集中して訪問していることについて、政治と経済両面の考えがあると専門家は見ている。政治的には、日本は米国に追随しているので、ASEAN諸国を頻繁に訪問する目的のひとつとして、米国の東南アジア回帰戦略と歩調を合わせることがあるだろう。日本はASEANを懐柔して中国東海や南海の問題で対中姿勢を協調したいと望み、将来的にアジア太平洋地域の政治・安全保障で有利な立場に立とうとしている。
経済面では、安倍首相は首相に再選されてから日本経済の回復を急いでおり、東南アジアは世界経済でも最も活力がある地域のひとつであることから、日本経済を牽引する上で重要性を増していることはいうまでもない。
シンガポール国立大学東南アジア研究所の鄭永年所長は、ASEAN諸国は経済的に中国に対する依存度が高く、日本は中国包囲網を作ることはできないだろう。中国を牽制する意味では、日本は気持ちに実力が追いついていないと分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月16日