日本僑報社が刊行した湖南省を紹介する日本語版書籍
湖南日報が主催、中国“湘商”力量総合評価委員会が選考する、2012年の湖南省の商業・経済発展に貢献した団体と個人の表彰活動で、日本僑報社が14団体の候補団体の一つに選ばれた。この中から優秀団体と個人10社(人)が1月末まで実施中のインターネットユーザー投票などで選ばれる。
日本僑報社が候補団体に選出されたのは、2010年に出版したノンフィクション作家石川好氏の著書『湖南省と日本の交流素描』、また2012年発行の伍継延・徐志頻著・多田敏宏訳『湖南商人』の二冊が、国際的に湖南人、湖南経済人の活躍の足跡を紹介するのに大きな役割を果たし、湖南省の存在感を高めるのに貢献したというのが理由。評価委員会は「湖南商人(の存在)を世界に印象づけた」と説明している。
ほかに候補に選ばれたのは、新聞記事、放送番組制作者、出版、著者となった研究者など。
石川氏の「湖南省と日本の交流素描」は、湖南省出身で孫文とともに1911年の辛亥革命の立役者となった黄興、同省に生まれた若き日の毛沢東と辛亥革命を助けた宮崎滔天と交流秘話、同省を旅した芥川龍之介のことなどが書かれている。
伍、徐両氏の「湖南商人」は、曾国藩、毛沢東、劉少奇らの政治家、革命家は多く輩出したが、商業には疎いとされてきた同省出身の経済人の業績、歴史的意義を強調している。
段躍中日本僑報社編集長は、唯一の海外メディア(団体)として候補に挙げられたことについて「大変に光栄なこと」と語っている。
この優秀者・団体選出には、以下のURLから、誰でも投票できる。
http://www.txxs.cn/view.php?tid-33715-cid-180.html
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月16日