釣魚島問題において、中国は一貫して平和的な方式、協議による問題解決を堅持している。しかしながら横暴な安倍首相が平和的協議の門を閉ざした現在、中国の態度ははっきりしている。それはつまり、「中国は積極的に紛争を引き起こさないが、紛争に発展することも辞さない」という態度だ。中国側はすでに最悪の事態に向け準備を整えており、起こりうる軍事闘争の複雑性もはっきりと認識している。
米国の学者は、「中日の東中国海の衝突は、米中関係発展の主なリスクだ」と指摘した。中国は、中日が釣魚島問題を巡り軍事衝突した場合、米国がこの中国けん制の機会という「魅力」に抗えず、中日の島を巡る衝突を、中国の発展の戦略的チャンス期を終わらせる「チャンス」とする可能性に警戒するべきだ。米国は容易に開戦することが可能で、イラク戦争・アフガン紛争の際には迅速な攻撃を行った。中国は日米による紛争の陰謀に警戒する必要がある。中日の武力衝突が発生した場合、米国がこの機会を利用し動き出す可能性は低くない。このような局面は、米国国内の中国を敵視する保守主義勢力が最も待ち望んでいることだ。(馮昭奎:中国社会科学院栄誉学部委員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月17日