もう一方で、日本には姥捨て山などの伝統がある。息子が父母を山に背負っていき、父母も息子の不幸を責めずに主体的に子孫に自分を山に捨てるようにいう。とはいうものの、それは物資が乏しい時代のことだろう。だが今、日本は世界でも最も裕福な国なのに、どうして麻生氏のような基本的な人の道に外れている発言が容認されるだろうか。欧米の多くの国では人権や高齢者を尊重するため、高齢者は安楽死をすることも許されていない。
しかし、麻生氏が悩んでいることも理解できる。日本政府の債務はすでにGDPの倍まで嵩んでおり、しかもこれは増え続けている。実際、さらに困ったことに、日本社会の高齢化は進む一方だ。現在、65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は24%になり、日本人の4人に1人は高齢者だ。高齢者は日本経済の後継者不足を招くだけでなく、さらに大変なことに民族自体を衰退させている。これだけを見ても、中国と日本の勝負はすでに決まっているようなものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月24日