◇戦術レベルの訓練内容
過去数年の訓練と異なり、自衛隊員は今年、米海兵隊と共同で小部隊の戦術、近距離空中支援、実弾射撃の訓練を実施する。尹少将は、今回は非常によく的を絞った訓練内容になっていると指摘した。近距離空中支援は、共同作戦を戦術レベルに押し上げる、複雑な作戦行動だ。対峙する双方の距離が近く、目標に対する指示は正確さを要求される。発射されるミサイルを自軍に命中させてはならず、陸と空の緊密な連携、陸と空の目標に対する指示が必要だ。
尹少将は、共同作戦のレベルが低いほど、実施には難易度が高くなると指摘した。戦略上の共同作戦は非常に単純で、船からの上陸となるとやや複雑さを増す。戦術上の真の共同作戦は、より困難になる。
◇海外派兵に向けた日本の準備
日米両国の参加者は「鉄拳作戦」の中で、軍艦を利用した上陸訓練と実弾射撃を実施する。日米は2月13日より最終段階の演習を開始する。同段階において、訓練参加部隊は軍艦から訓練エリアの砂浜に上陸し、その付近で都市作戦訓練を実施する。
尹少将は、米軍は2006年より、自衛隊の侵攻作戦能力、海外派兵能力を育成しようとしていたと表明した。また日本が新たに建造した大型揚陸艦は、訓練により水陸の兵力輸送能力をつける必要がある。日本は現在、「自衛隊法」の改正を進めようとしているが、法改正後にスムーズに海外派兵できるよう、関連する軍事面の準備を進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月24日