村山氏は今回の訪中前、中日友好協会の唐家セン会長と会談し、釣魚島問題について話し合うことが目的だと表明した。歴史問題と釣魚島問題は中日関係にとって重要な2つの大きな問題であり、村山氏が訪問しこれらの問題について中国側と話し合うことは、特別なプラスの意味があるといえる。
ところが、安倍政権は中日関係において表裏のあるやり方をし、釣魚島問題で強硬的立場を堅持し、「包囲後に改善」という政策をとっており、関係改善は難しいままだ。関係を本当に改善したければ、安倍政権は実際に行動を起こす必要がある。まず、日本政府は1995年の「村山談話」に代わる「安倍談話」を発表し、安倍首相は中国の人民の民族感情を尊重し、歴史問題を正確に処理しなければならない。次に、釣魚島問題において安倍政権に誠意があるかどうかは、「釣魚島での争議の存在」「現在の釣魚島紛争はいわゆる『国有化』によるもの」「現在の釣魚島の最も基本的な現状について、中国は釣魚島の海域と空域で常態的な巡航を実施している」の3つを認めるかどうかで判断する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月29日