中国で生活する日本人「中国と日本の箸の小さな違いから」

中国で生活する日本人「中国と日本の箸の小さな違いから」。

タグ: 中華レストラン,箸,男性用箸

発信時間: 2013-02-02 09:50:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国で暮らし始めて3年ほどが過ぎた。この3年間で私は日本と中国のさまざまな習慣に違いがあることに気がついた。とてもおもしろく感じ、また理解が難しいと思ったのが箸だ。中華レストランでの食事でよく目にする中国の伝統的な形の箸。中国と日本の箸はちょっと違う。

まず違うのは、日本では男性用箸は女性用より少し太い。しかし中国では同じものを使う。もっといえば日本には夫婦茶碗があるように男性用は女性用より大きい。これを使うと女性の食べる量が少なく上品に見えるが、中国にはこのような考えはない。もちろん男女用の区別はないし、日本のように箸や碗の使用は人を特定していない。

また、中国の箸は日本に比べかなり長い。これはどうしてなのだろうか。私は、中国料理を食べる時に、みんなで大きなテービルを囲んでたくさんの料理が並ぶことに関係していると思っている。長い箸を使えば、離れたところにある料理も簡単に取れるし、隣の人に料理を取り分け、礼儀や歓迎を表すこともできる。日本料理はちがう。ひとりひとりに自分の料理があり、料理を取るのは面倒ではない。他の人に取り分ける必要もない。だから、中国の箸は長く、日本の箸は短いのだ。

また、日本の箸は先がとがっている。それに比べ中国の箸は先が太い。この違いは理解が難しい。私は日本が周囲を海に囲まれていて、魚をよく食べることと、中国のほとんどの人々は内陸に暮らし、主に肉を食べることに関係していると思う。日本語でいう「酒肴」は、「魚」を意味する。中国語には「酒池肉林」ということわざがある。この二つの言葉からも日本人と中国人が主に何を食べているかを類推することができる。それで魚を食べる時は先のとがった箸を使って骨をとらなければならないが、肉ならその必要はないということだ。

ちっぽけな箸から中国と日本の生活の違いが見えてくる。それぞれの国の独特な風土や人情、文化などがその詳細なところに染み込んでいることがわかる。中国を理解したいと思うなら、よく観察すべきだろう。私もまだほんの少しだけわかって来たところだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月2日

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